吉田沙保里の涙2

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オリンピックもとっくに終わり、ツワモノどもも夢のあと　といった感じも過ぎ、もう話題はパラリンピックに移行しているのにこの記事…。

まぁ、気づかないふりをして…。

吉田沙保里選手の試合の日は、試合の前にランニングをしてエールを送っていました。

彼女の目には届かないだろうけど、全力で応援している気持ちを何かで表現したかったのです。４連覇以外はありえないだろうという、盤石の気持ちをもって。

だけど、結果は予想と違うものでした。

何か、違いすぎる。これが吉田沙保里！？という印象でした。

インタビュー時も、泣きじゃくり、「取り返しのつかないことになっていて」と発言する彼女は私の見たことのない彼女でした。日本中が初めて目にする彼女でした。

強いとか弱いとかではない。ボロボロでした。

銀メダルにも関わらず…。

余談ですが、友人は飲んでいるときに「銀メダルであんなに泣いている人いないよね！」と。

終始、主将としての役割、日本の国を背負ってきていることを繰り返し、オリンピックで勝たなければならないと言っていた。その言葉とは裏腹、試合内容は全く納得のいくものではありませんでした。

試合中、対戦相手を攻めきれなかった彼女は、マットの外で自分を責めに責めていました。

漢字は違いますが、感じは同じ様に思えます。

そして、彼女以外の階級はほぼ金メダル。

彼女の気持ちは相当に悔しいこと以外、私には理解が出来ません。

ドラマチック過ぎて、よくわからないのです。

吉田沙保里や伊調馨がいたから女子レスリングはここまで強くなれたことは明らかで、ただ一緒に練習をするだけで全選手が底上げされていく、その雛型はどこの国にもないものだと思っています。

その中で、リーダー吉田沙保里は伊調馨とは違う形で、東京オリンピックにおいて花開かせる経験が待っているんじゃないかと、私は思っています。

私は彼女が好きなので、やるせない気持ちからそう思ってしまうのは確かなことですが。

それでも、東京オリンピックに選手で出ることなくして、彼女のレスリング人生は区切りがつかないのではないかなと思うし、リオの経験をどんな結果になるにしろ東京オリンピックで昇華させることで、初めて誰も見たことがない景色を彼女がマットの上で見ることができるのではないか。そんな気がするのです。

その時願わくは、彼女が、東京でこの景色が見える自分になるために、リオがあったのだ。と思えることを。そんな様なかたちで想いが浄化されれば、と思いました。

彼女の経験は彼女だけのものですし、私には関係のないことです。

それでも、リオで流した彼女の涙が、東京では違う心持から流れるものになってほしい。

その、彼女の涙を見ることが出来たら、私もさいわいです(^^)/

長文お付き合いくださり、ありがとうございました。

ちなみに、写真はお父さんを肩車している素敵なやつがいい！と思っていますが、色々法律に詳しくないから貼り付けないことに…。